被害者請求（自賠責保険）

治療継続中のため、総損害額が確定しない場合であっても、すでに支払った費用が、10万円を超えたときに、10万円単位で請求できる内払いの制度があります。これは、被害者加害者双方から請求できます。
加害者が損害の支払いに応じない場合には、被害者の救済を受けることはできません。治療費や入院費用にも困っている場合に、示談成立前でも保険金の支払いに応じてくれるのが「仮渡金」の制度です。死亡事故の場合には290万円、障害事故の場合には障害の程度によって、40万円、20万円、5万円の三段階があります。

被害者請求
被害者請求自賠責保険の請求は、加害者が賠償金を被害者に支払った後に請求する加害者請求と被害者直接保険会社に請求する被害者請求とがあります。この請求は、示談が成立していることが原則ですが、損害額が自賠責保険で決められてる保険金額を超えることが予想される場合には、被害者請求すれば支払ってもらえます。
多くのケースは、加害者側の任意保険会社が「一括払い」という方法で被害者に賠償金を支払い、保険会社が加害者に代わって自賠責分を回収します。

任意保険の慰謝料

障害事故 保険自由化により業界の統一的な基準はなく、各保険会社で個別の基準が作成されていますが、その実態は以前あった「自動車対人賠償保険支払基準」とほとんど変わっていません。これらの基準は自賠責基準と大きく変わるものでもありません。

無保険者傷害保険

契約者の搭乗者、記名被保険者、その配偶者および同居の親族等がほかの車にぶつけられて損害を受けた場合に、ほかの車が対人賠償保険等をつけなかったりして、十分な損害賠償を受けられれないときに、保険金が支払われるもので、自己防衛的につける任意保険です。

自損事故保険

契約者の保有者・運転者・搭乗者がその自動車の事故によって、死亡、後遺障害または障害を被ったことによって生じた損害で、自賠法に基づき損害賠償請求権が発生しないときに支払われる任意保険です。たとえば、電柱に自ら衝突したり、自ら誤ってがけから転落して死亡したりした場合です。

リハビリ室よりこんにちは　巷ではややマイナー感のあったラグビーがワールドカップ出場、優勝候補の南アフリカを撃破することで、にわかに日本代表に注目が集まっているようです。前回大会のホンダの藤田選手、サントリー小野澤選手に続いて、今大会もサントリー真壁伸弥選手が私の診ていた選手の中で堂々の日本代表参加となりました。マツダの圓井彰彦選手（陸上長距離）、ＦＣ東京太田宏介選手（サッカー）など、当院から日本代表として世界に活躍する選手が出ていくことに感動と感激と感謝するとともに、改めて一人一人の患者様、選手を診て、指導することへの責任の大きさと重さをしみじみと感じています。
　ちなみにこの真壁選手は今年の初め太ももの裏側にある体を前に推進するために一番大事なハムストリングスという筋肉の4本のうち２本を断裂するという大きなけがをしました。手術の適応ですが、復帰するのに１年かかります。もしかしたら最後のワールドカップかもしれない？！続行してもパフォーマンスが上がらず代表入りできないかもしれない！続行により選手生命の終わりが来るかもしれない！という葛藤の中、真壁選手は続行を選び活躍しています。相当な苦労と痛さでしょう。そして敗北したスコットランド戦後には「すいません」とメールが入りました。ここまでの努力と結果だけでも十分と返しましたが、日本代表という重荷をひしひしと感じました。　　　　（院長）